MLBの選手は、3年で年俸調停の権利を得て、6年でFAの権利を得る。
NPBでは、一度FA宣言をすると数年間FAの権利が消滅するという規定や、永久就職が当然で転籍は裏切りという風土から、FAの権利を得てもFA宣言をする選手は少ないが、MLBでは権利を得れば申請するのが当然である。
FAになるほどのベテラン選手は、契約が満了したあと、次の契約更改について、オプションの付いた契約していることが多い。オプションとは、パック旅行に付いているオプショナル・ツアーのように、次の契約について「自由に選べる」という意味である。
チーム側が選べるクラブ・オプションと、選手側が選べるプレイヤー・オプションとがあるが、どちらも相手側は拒否できないので、よほどの実績が無いとプレイヤー・オプションは認められない。
クラブ・オプションには、破棄した場合に違約金を定めているケースが多い。稀には、クラブ・オプションに対して、選手側が違約金を払って拒否できるという契約もある。
たとえば、レッドソックスのキャプテン、ジェイソン・バリテック捕手は、去年のオフに5M(=500万ドル)で1年契約したが、翌年の契約については、5Mのクラブ・オプションと、3Mのプレイヤー・オプションをつけていた。
レッドソックスは11月9日に、もうひとりの捕手であるビクター・マルティネスにオプションを使用して再契約し、同日、バリテックにはオプションを破棄すると通告した。これを受けてバリテックは11日、自らのオプションを行使すると伝え、3Mの契約が成立した。
このように所属チームは、来年も手放したくない場合にはクラブ・オプションを使用し、そうでない場合にはオプションを破棄する。破棄したからといって、再契約しないと決まったわけではなく、より安い金額で再契約する場合も多い。
たとえばブレーブズは、ティム・ハドソン投手に、違約金1Mを払って12Mのオプションを破棄し、あらためて、9M+9M+9M=27Mで、3年の再契約をした。
今までに契約が成立したFA選手をケースごとにまとめてみたが、そのほとんどがFA申請をまたずに再契約が決まった選手であり、正確にはFA選手ではない。FA申請した選手にしぼると、約180人のうち契約が決まったのは、ほんの数人にすぎない。
<チームがOPを使用>
ビクター・マルティネス捕手
レッドソックスが、7.7MのOPを使用。
カール・クロフォード外野手
レイズが、10MのOPを使用。
クリフ・リー投手
フィリーズが、9MのOPを使用。
ブランドン・ウェッブ投手
ダイヤモンドバックスが、8.5MのOPを使用。
<チームがOPを破棄して、新規に再契約>
ティム・ハドソン投手
ブレーブズが、違約金1Mを払って12Mのオプションを破棄し、あらためて、9M+9M+9M=27Mで、3年の再契約。
ティム・ウェイクフィールド投手
レッドソックスが、4MのOPを破棄し、3.5M+1.5M=5Mで、2年の再契約。
フレディ・サンチェス二塁手
ジャイアンツが、8MのOPを破棄し、6M+6M=12Mで、2年の再契約。
ジャック・ウィルソン遊撃手
マリナーズが、8.4MのOPを破棄し、5M+5M=10Mで、2年の再契約。
ラモン・ヘルナンデス捕手
レッズが、8.5MのOPを破棄し、3Mで1年の再契約。
<旧契約にはオプションがなく、新規に再契約>
ボビー・アブレイユ外野手
エンゼルスが9M+9M=18Mで、2年の再契約。
(08年はヤンキースがOPを使って16M、09年はエンゼルスが5Mで1年契約。)
ケン・グリフィー外野手
マリナーズが、2.35Mで1年の再契約。(今年は2M)
マーク・コッツェイ外野手
ホワイトソックスが、今年と同じ1.5Mで、1年の再契約。
ジョン・グラボウ投手
カブスが、総額7・5Mで2年の再契約。(今年は2.3M)
<選手がOPを使用>
ジェイソン・バリテック捕手
レッドソックスは5MのOPを破棄し、本人が3MのOPを使用。
マニー・ラミレス外野手
来年の契約は本人が破棄できる契約になっていたが、本人が破棄しないことを表明。
オプションではないので、厳密にいえばFAではない。
<FAとなって、他のチームと契約>
オマル・ビスケール遊撃手
ホワイトソックスが、1.375Mで1年契約。(今年はレンジャーズで1M)
アンドルー・ジョーンズ
ホワイトソックスが、0.5Mで1年契約。(今年はレンジャーズで0.5M)
NPBでは、一度FA宣言をすると数年間FAの権利が消滅するという規定や、永久就職が当然で転籍は裏切りという風土から、FAの権利を得てもFA宣言をする選手は少ないが、MLBでは権利を得れば申請するのが当然である。
FAになるほどのベテラン選手は、契約が満了したあと、次の契約更改について、オプションの付いた契約していることが多い。オプションとは、パック旅行に付いているオプショナル・ツアーのように、次の契約について「自由に選べる」という意味である。
チーム側が選べるクラブ・オプションと、選手側が選べるプレイヤー・オプションとがあるが、どちらも相手側は拒否できないので、よほどの実績が無いとプレイヤー・オプションは認められない。
クラブ・オプションには、破棄した場合に違約金を定めているケースが多い。稀には、クラブ・オプションに対して、選手側が違約金を払って拒否できるという契約もある。
たとえば、レッドソックスのキャプテン、ジェイソン・バリテック捕手は、去年のオフに5M(=500万ドル)で1年契約したが、翌年の契約については、5Mのクラブ・オプションと、3Mのプレイヤー・オプションをつけていた。
レッドソックスは11月9日に、もうひとりの捕手であるビクター・マルティネスにオプションを使用して再契約し、同日、バリテックにはオプションを破棄すると通告した。これを受けてバリテックは11日、自らのオプションを行使すると伝え、3Mの契約が成立した。
このように所属チームは、来年も手放したくない場合にはクラブ・オプションを使用し、そうでない場合にはオプションを破棄する。破棄したからといって、再契約しないと決まったわけではなく、より安い金額で再契約する場合も多い。
たとえばブレーブズは、ティム・ハドソン投手に、違約金1Mを払って12Mのオプションを破棄し、あらためて、9M+9M+9M=27Mで、3年の再契約をした。
今までに契約が成立したFA選手をケースごとにまとめてみたが、そのほとんどがFA申請をまたずに再契約が決まった選手であり、正確にはFA選手ではない。FA申請した選手にしぼると、約180人のうち契約が決まったのは、ほんの数人にすぎない。
<チームがOPを使用>
ビクター・マルティネス捕手
レッドソックスが、7.7MのOPを使用。
カール・クロフォード外野手
レイズが、10MのOPを使用。
クリフ・リー投手
フィリーズが、9MのOPを使用。
ブランドン・ウェッブ投手
ダイヤモンドバックスが、8.5MのOPを使用。
<チームがOPを破棄して、新規に再契約>
ティム・ハドソン投手
ブレーブズが、違約金1Mを払って12Mのオプションを破棄し、あらためて、9M+9M+9M=27Mで、3年の再契約。
ティム・ウェイクフィールド投手
レッドソックスが、4MのOPを破棄し、3.5M+1.5M=5Mで、2年の再契約。
フレディ・サンチェス二塁手
ジャイアンツが、8MのOPを破棄し、6M+6M=12Mで、2年の再契約。
ジャック・ウィルソン遊撃手
マリナーズが、8.4MのOPを破棄し、5M+5M=10Mで、2年の再契約。
ラモン・ヘルナンデス捕手
レッズが、8.5MのOPを破棄し、3Mで1年の再契約。
<旧契約にはオプションがなく、新規に再契約>
ボビー・アブレイユ外野手
エンゼルスが9M+9M=18Mで、2年の再契約。
(08年はヤンキースがOPを使って16M、09年はエンゼルスが5Mで1年契約。)
ケン・グリフィー外野手
マリナーズが、2.35Mで1年の再契約。(今年は2M)
マーク・コッツェイ外野手
ホワイトソックスが、今年と同じ1.5Mで、1年の再契約。
ジョン・グラボウ投手
カブスが、総額7・5Mで2年の再契約。(今年は2.3M)
<選手がOPを使用>
ジェイソン・バリテック捕手
レッドソックスは5MのOPを破棄し、本人が3MのOPを使用。
マニー・ラミレス外野手
来年の契約は本人が破棄できる契約になっていたが、本人が破棄しないことを表明。
オプションではないので、厳密にいえばFAではない。
<FAとなって、他のチームと契約>
オマル・ビスケール遊撃手
ホワイトソックスが、1.375Mで1年契約。(今年はレンジャーズで1M)
アンドルー・ジョーンズ
ホワイトソックスが、0.5Mで1年契約。(今年はレンジャーズで0.5M)